Matterport(マーターポート)のタグ機能が大アップデート!

“Tag2.0(タグ2.0)”でVR空間への情報掲載がより便利に

現実空間をデジタル上に再現する”デジタルツイン”制作技術でVR業界をリードするMatterport(マーターポート)が、VR空間内に情報を埋め込める「タグ機能」を大幅にアップデートしました。

これまでの”Mattertag(マータータグ、Tag1.0(タグ1.0))”から”Tag2.0(タグ2.0)”へ。名前だけ見ても、タグに関するメジャーアップデートであることが分かります。

今回のアップデートで出来るようになったポイントをわかりやすくまとめます。

 

1.タグのアイコンデザインを選べるように

これまで、タグのデザインは選ぶことができませんでした。タグのデザインを変更したい場合は、弊社が開発する"Drift-X"や、イスラエル企業が開発・展開する”Treedis”、アメリカ企業の”MPEmbed”などのSDK拡張機能パッケージを使う必要がありました。

しかし、今回の”Tag2.0”のリリースにより、Matterportの標準機能でもタグアイコンを選べるようになりました。

アイコンのデザインを変更したいイメージは下図のような感じで、丸形状のタグの中に白で縁取りされたデザインがとても収まり良く表示され、デザイン性も視認性も優れています。

左:標準の”BullsEye”と、 中:右矢印、右:Smile(アイコンリストから)

タグのデザインは約600種類のリストから選ぶことができます。

使わなそうなデザインが多いですが、どのデザインを選んでも綺麗に丸の中に収まるのは、さすが公式タグところでしょういったところでしょうか。

 

600種類以上のリストから選べるMatterportの新しいタグデザイン

 

2.タグに画像や動画を直接アップロード&掲載可能に

タグには、画像や動画等、Matterport(マーターポート)が対応するメディアを保存・表示することができますが、これまのMattertag(マータータグ、Tag1.0)ではWeb上に公開されている画像や動画のリンクで登録する方法しかありませんでした。一方、Tag2.0からは、リンクでの引き込みに加え、画像や動画を直接アップロードできるようになりました。(リンクかファイルアップロードかはどちらかを選択。両方は同時には使えないようです。)

これにより、画像や動画をいちいちWeb上に登録・公開する必要が無くなり、たとえば動画の場合、YouTubeやVimeo等の動画サービスに動画をアップしなくても良くなりました。

大企業などは動画サービスのアカウントに情報を容易に掲載することはまずガバナンス上ます難しいことがほとんどかと思います。メディアを直接タグに登録することができるのはとても便利になりますね。

 

しかも複数メディアを掲載可能

Mattertag(マータータグ、Tag1.0)では「1つのタグには1つのメディアしか掲載」できなかったのに対し、Tag2.0からは1つのタグに複数のメディアを掲載できるようになりました。

複数の画像を登録したり、画像と動画を両方登録するなど、かなり自由度が高くなりました。

ただ、直接アップロードするデータの容量制限などは、2022年9月5日時点でどこにも説明が掲載されされていません。Matterport(マーターポート)のサーバー容量を逼迫してしまったり、登録したはずの動画が容量かた過多できちんと公開されていなかった、といったふ不具合が起こらないことを願います。

 

!!注意1:2023年3月1日以降はTag2.0に一本化。

Tag2.0への移行に伴い、2023年3月1日まではMattertag(マータータグ、Tag1.0)のサポートがありますが、それ以降はTag2.0に一本化されます。

Matterportの開発者向けページ"Matterport Developers“から引用。

!重要:タグ2.0はMattertagsに代わり、まもなく新しいデフォルトとなる予定です。

2023年3月1日までは Mattertags (Tags 1.0) のサポートを継続し、それ以降は Tags 2.0 が唯一の利用可能な実装となります。

それまでは、&applicationKey URL パラメータを含めることで、デフォルトのタグ実装は Mattertags のままとなります。

これはほとんどビジュアルにしか影響しません。Mattertag namespaceで提供されるすべての SDK 機能は、Tags 2.0 でそのまま動作し続けます。
— Matterport Developers>SDK Bundle

2023年2月末までは、"&applicationKey URL parameter“を含める必要があることは注意が必要です。

また、「これはほビジュアルにしか影響しません」とアナウンスされていますが、影響はには我々のようなSDK Bundleを使って開発している者たちでも精査が必要と認識しています。

 

!!注意2:Tag2.0のリリースに伴い様々なサービスで不具合発生中

2022年9月6日現在、SDK Bundleを使っているサービスで、Tag2.0の運用開始に伴い、既存のMattertag(マータータグ、Tag1.0)に重大な不具合が確認されています。

不具合の内容: Mattertag(マータータグ、Tag1.0)を新規で設置した際に、画像や動画等のメディアがタグに保存されない、という致命的な不具合が発生しています。

この不具合はまだ公式で公表がされてされておらず、弊社がMatterport本社の技術サポートチームとコミュニケーションを重ねる中で知り得た情報です。

弊社でテストしてみたところ、弊社が開発するSDK拡張機能パッケージ”Drift-X“、イスラエルのTreedis、そしてアメリカのMPEmbedといった主要サービスで上記の不具合が発生していることをことを確認しました。

これに対する弊社の対応:

これまでのMatterport SDK Bundleを元に開発してきた各種機能を、今回の大型アップデートの内容に整合性のあるプログラムにするために目下調査と同時にプログラムの更新に鋭意対応中です。

1,2週間を目途に、Tag2.0に完全対応する機能に更新する予定です。

 

今後の展開

Matterport公式のタグ機能が大きく使いやすく便利になりました。

これはサービス提供や、実際にVRデジタルツインを利用するユーザー目線ではとても価値の高いことです。

弊社の様にSDK Bundleを使って拡張機能を開発してる開発者にとっては、破壊的アップデートともいえるバージョンアップですので、スピーディーで的確な対応が求められます。

ただ、その対応が完了すれば、Tag2.0の利点と、弊社開発の拡張機能Drift-Xならではの機能を併用することで、さらに使いやすい、VR活用の幅を広げられる機能向上に繋がります。

今後も鋭意アップデートに対応しながら、弊社が現場から吸い上げてきた吸い上げてきたニーズの実現に向け、Matterportをより使いやすく、利用のば幅を広げることに寄与して行きたいと思っています。

最新情報に敏感に、自由で柔軟な発想でVRの拡張機能開発に取り組み、VRを活用したビジネススキームの構築も進めれ参ります。


DRIFT PHOTOGRAPHY(ドリフトフォトグラフィー)はアメリカ・シリコンバレーのMatterport(マーターポート)社のマーターポート・オフィシャルサービスパートナーです。

 
Kazuki Takebe