Matterport(マーターポート)の弱点①:垂直軸の編集・切り落としができない

こんにちは。Matterport(マーターポート)での3DVR撮影・VR制作のDRIFT PHOTOGRAPHYです。

DRIFT PHOTOGRAPHYでは、Matterport(マーターポート)での3DVR撮影・編集・制作を通じて、VRサービスのWEBマーケティングへの活用を推進しています。 東京、大阪、名古屋を中心に、主に関東〜中部〜近畿(関西)から、日本全国・海外案件も承ります。



※この「トリセツ」記事で扱っている「垂直軸の編集ができない」という弱点が、Matterportの機能UPDATEにより改善され、可能になりました。

以下の記事は古い内容になりますので、ご注意ください。(ブログの履歴管理目的で、現時点では削除はしません。)


■ Matterport(マーターポート)のトリセツ

今日は、Matterport(マーターポート)の弱点の1つを実例をお見せしながらご紹介します。

今日ご紹介する弱点は、「垂直軸の編集ができないこと」です。




Matterportには垂直軸のトリム(切り取り編集)の機能が無い。

ちょっと分かりづらいとおもいますので、まずはトリム機能についてご説明します。




まず、Matterport(マーターポート)で制作できる3DVRでは、3つの視点でVR空間を表現することができます。

1.「ドールハウス」(空間を俯瞰で3Dでみられる視点)

2.「フロアプラン」(空間を上部から平面でみられる視点)

3.「ウォークスルー」(空間内をスムーズに移動しながら探索できる視点)




上の3つの視点の中で、今回ご紹介する弱点は、「1.ドールハウス」と「2.フロアプラン」での見え方に影響します。

 

■垂直軸の編集ができないことのイメージ事例1

「1.ドールハウス」(俯瞰視点)

「2.フロアプラン」(上からの平面視点)

上記の事例は、東京ビッグサイトでの展示会のブースをVR制作を担当させていただいた事例です。

ご覧の通り、展示ブースの縦・横に関しては、邪魔なものが入り込まないよう、きれいにトリム(切り取り)処理をしているので、クリアな仕上がりになっています。

一方、空間の上部にクリーム色の雑物が写り込んでいるのが見えると思います。

分かりやすくお見せすると、、、

 

黄色のマーカー部分が、本来VRに含めたくない雑物

 
 

黄色のマーカー部分が、本来VRに含めたくない雑物

 

雑物の原因

雑物の原因は、展示ブース上部に天井から吊り下げられたタペストリー看板。

Matterportの3DVRカメラの赤外線が届く距離が最大4.5m。ちょうどタペストリーの下部分のみ情報をキャッチしていることが原因です。

 
FukushimaGALILEI様WH1.jpg
 
 

■垂直軸の編集ができないことのイメージ事例2

黄色のマーカー部分が、本来VRに含めたくない雑物

黄色のマーカー部分が、本来VRに含めたくない雑物

上記事例は、名古屋市内の児童サービス施設様のVR制作を担当させていただいた事例です。
黄色のマーカーで囲んだ部分に、茶色の雑物が写り込んでいます。

これは、、、、

 

雑物は、2Fの庇の一部

 

雑物の原因

雑物の原因は、外観を地面から撮影した際に映り込んだ2Fの庇。

1回目にVR化した際にはもっと雑物が入り込んでいましたが、1Fの壁を綺麗に残しつつ2Fの庇部分が最小限になるよう、撮影ポイント数を事後的に減らし、雑物の分量を最小限にしています。

 

3DVR撮影したポイントを削減することで、雑物の分量を最小限にするように処理。

 



■Matterport(マーターポート)社の見解

この事象について、Matterportの本社サポートチームに確認したところ、

「Matterportのカメラは最大4.5m先まで赤外線が物体を検知して空間をスキャンします。残念ながら、垂直方向のトリム(切り取り)の機能はありません。なので、撮影・VR生成されたデータの改善はできません。」とのことでした。

I have reviewed it and what you are reporting is due to the fact that the Matterport camera can scan up to 4,5m.
Unfortunately we do not offer any tool for horizontal trim. So you won't be able to clear the dollhouse more that you have actually already did.

 

■対応策

こればかりは仕様上の問題なので、根本的な解決は難しいです。

私たちの経験則から、VR制作する私たちができることは以下の2つ。

まずは事前にパートナー企業様、クライント様にそのリスクとお伝えすること。

また、Matterportのカメラの赤外線が届く最大距離が4.5mということを念頭に、

1.撮影時に、「必要な被写体がしっかりと照射しつつ、不要な被写体を赤外線がキャッチしないギリギリのラインを攻め、雑物の発生を最小限に留めること。」

2.編集時に、雑物の映り込みの原因となっている撮影箇所を特定し、できる限り雑物が発生しないよう、またその他の箇所に影響ができなよう、撮影ポイントを消去して雑物を最小限に留めること。

基本的にはこれに尽きます。

■おまけ

雑物を隠しつつ、3DVR空間をブランディングするような機能を独自開発してみました。(テスト版です。)

今回のトピック、「Matterport(マーターポート)の弱点①:垂直軸の編集・切り落としができない」とは話がズレますが、DRIFT PHOTOGRAPHYではMatterportのSDKを活用し、独自拡張機能の開発も行っています。

 

 

それではまた!


★DRIFT PHOTOGRAPHY(ドリフトフォトグラフィー)はアメリカ・シリコンバレーのMatterport(マーターポート)社のマーターポート・オフィシャルサービスパートナーです。

MSP(Matterport Service Partner).jpg

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Kazuki Takebe